音楽療法士
20世紀初頭のアメリカで、精神病院の慰問する慈善活動として音楽が用いられたことがきっかけとなり、その後、戦争からの帰還兵に音楽療法が行われ、心の病を持った兵士たちが音楽を聴いたり、歌ったり、また演奏したりすることによって、心の健康の回復につながりました。
やがて音楽家をはじめ、精神科医や心理療法士、セラピストによって本格的に研究開発され、さまざまな方法が生まれてきました。
日本では、約50年前に精神病院、障害児施設で音楽療法が始まり、現在では、老人性痴呆症や小児まひや自閉症などの脳障害を持つ人々を対象に新しい療法として広がりを見せています。
音楽療法では実際に音楽の理論、技術や医療、看護学、臨床心理学に基づき、カウンセリングを行い、それぞれに合った、環境、場所、プログラムが設定され行われます。
その中で、個人で行うか、集団で行うかや、受容的か能動的かなどを判断したり、ふさわしい楽器の選択や改善点などを見つけることが必要になります。
そのためには技術以外に豊富な臨床経験を積むことが必要です。
■音楽療法士になるには
まずは日本音楽療法学会認定の資格を目指します。
方法として、大学や専門学校で音楽療法を専攻、修了し、試験を受ける方法と、音楽療法を取り入れた福祉施設などで、ボランティア活動を通じて、臨床経験を積み、学会、講習会などに参加した上で書類審査と面接を受けて試験を受ける方法と2通りあります。
最近では、音楽を利用したセラピー講座を設けているカウンセラー養成学校もあります。
「日本音楽療法学会」は2001年4月に正式に発足し、厳しい書類審査や面接によって認定された資格で、5年ごとの資格更新の審査があります。
また、医療・福祉・教育を担う技能面で、音楽療法は確かな効果をあげていますが、実際には、音楽療法士の収入だけでは厳しく、他に本業を持ったり、福祉施設などで、ボランティア活動を行う人が多く見られます。
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